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Drawing lines 線を描く

2026.03.5(木)

3月5日(木)より、OFS GALLERYにてグラフィックデザイナー 関本明子による企画展「Drawing lines 線を描く」を開催いたします。
本展は、完成像や目的を定めず、ただ手の心地よさに身を任せて描かれた「線」をあつめて記録をした展示です。
線から生まれる自由さ、そしてこれから形がどう変わるのか、どこまで広がっていくのか。
今も描き続ける線が、感覚のままに紡ぎ続けます。

「Drawing lines 線を描く」


線はどこから絵になるのか。
だいぶ前から自分のデザイン制作の素材として、 手描きの素材を作るという作業を自分に課しているのですが、いざ描くとなると、なかなかすぐに作業に取り掛かることができません。
その助走となればとの思いで、 毎日「線を描く」 (絵にしない)というのを、つづけています。

そこで見つけたことをいくつか挙げると。
線はどこから絵になるのかという疑問。
しかし、その境目を見つけることはできないということ。
そして、手で描くことは楽しいということ。
現時点では、自分が描いているものが、絵なのか、絵未満の線なのか、という疑問を持ちつつも、楽しいので気にしないことにしています。

そんな、 絵という自覚のない線のあつまりを、 自分が飽きるまで嫌になるまで描いてみようと思いました。
「絵」という自覚はないので、 完成像に向かって描くわけではありません。 こういうことを描こうと考えると、 その途端になんだかつまらなく感じてしまうからです。

描く楽しさはもっと本能的というか、 目的がなくてもだれにでも見つけられるものだと思っているのかもしれません。太古の昔から人は楽しいから歌を歌い踊り絵を描いてきたと信じています。
何か制作するというより、展示空間に合わせて決めた画角サイズ内を埋めていく作業といった方がしっくりきます。
強いて言えば、 埋めるという目的だけはあるかもしれません。 何か表現して訴えたいという思いもありません。 自分の手が心地よい状態で描ける線を描くということだけ決めました。
この機会に、自分が楽しくなくなるまで描いてみるという記録を展示しようと思います。
それは、今の自分が「描く」ということについて考えていることを、 さらけ出してみることなのかもしれません。

展示として作品として成立するのか、自分にもわかりません。
展示という目的を持つことで、 描くこと、描くのが楽しいこと、なぜ描くのかということ、出来上がったものを見せること、使うことなどについて、改めて向き合う機会にもなっていると感じています。

私はグラフィックデザイナーで仕事上アートディレクションという、描かれたものをどう使うか、画面上にどう定着させるかを考えることも仕事の一部です。
実際に、展示のため描くペースを上げてしばらくすると、仕事のプレゼンをひかえ、これは使えそうだと、描いている自分とは違う自分の判断で動くこともありました。
何かに使えるかもとか、こうしておくと版下にしやすいなとか、こうした方が汎用性が上がるなとか、作品と考えると邪魔となるデザイナーの思考の癖が見え隠れする展示になる可能性も高いです。
このような自分の考えに嫌気がさし、「線」から離れているかもしれません。
意外と楽しいまま初日を迎えるかもしれません。
まだ、 会期まで時間があります。
さてさてどのようになるのでしょうか。

関本明子


「Drawing lines 線を描く」

会期:2026年3月5日(木)〜3月30日(月)(最終日は18:00まで)
会場:OFS GALLERY
東京都世田谷区池尻3-7-3
OPEN:12:00〜20:00
CLOSE:火・水

※展示内容や会期中のイベントについての詳細は、随時OFS.TOKYO Instagramにてお知らせいたします。

Instagram@ofs_tokyo


【会期中のイベント】

▪️オープニングパーティ

3月5日(木)17:00〜(参加自由)

どなたでも自由にご参加いただけるパーティを開催いたします。
ご予約不要ですので、ぜひお気軽にお越しください。

▪️トークイベント

3月21日(土)18:00〜19:30(要予約)

企画展「Drawing lines」のイベントとして、関本明子さんとともにグラフィックデザイナーの大坪メイさんとサリーン・チェンさんをお招きし、トークイベントを開催いたします。
イベントの詳細につきましては、後日OFS公式オンラインサイトおよびInstagramにてご案内いたします。

<ゲストプロフィール>

・大坪メイInstagram: @mei_otsubo

1993年東京生まれ。2016年東京造形大学グラフィックデザイン専攻領域卒業。キギ(現:キギと創造)を経て、2024年に独立。 東京造形大学非常勤講師。東京TDC賞2017、東京ADC賞2025受賞。仕事の傍ら、リトルプレスの制作ユニットbundleとしても活動中。

・サリーン・チェンInstagram: @sarenechan

1990年香港生まれ。香港理工大学デザイン学科卒業後、新聞社でビジュアルジャーナリストとして勤務しながら、イラストレーターとしても活動。2016年香港ヤングデザインタレント賞を受賞。’17年来日、キギ(現:キギと創造)に所属。’25年JAGDA新人賞を受賞。

【プロフィール】

関本明子
グラフィックデザイナー・アートディレクター

HP:https://www.akikosekimoto.com/
Instagram:https://www.instagram.com/akikosekimoto/


自分の手を動かして作るデザイナー。 企業・ブランド・商品等の立ち上げ・育成のディレクションとデザインを行う。
長く愛され機能するデザインを目指し制作に取り組む。
主な仕事に「京菓匠 七條甘春堂」「レモンノキ」「印染杉下」「東京都現代美術館」「Afternoon Tea TEAROOM」「TOPPAN GRAPHIC TRIAL2025」など。東京ADC賞、JAGDA賞、JAGDA新人賞、Red Dot Award、Design For Asia Awards Gold、他国内外の受賞多数。東京藝術大学大学院修了。HIDAMARI Ltd.代表。
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