会期： 2021.7.30（金）〜 2021.9.12 （日）
会場： OFS gallery (OUR FAVOURITE SHOP内)
photography & us 〔past〕
〈参加作家〉 @インスタグラムアカウント
戎康友 ＠yasutomoebisu
川内倫子 ＠rinkokawauchi
鈴木理策 ＠risakusuzuki
テリ・ワイフェンバック ＠terriweifenbach
新型コロナウイルスの影響により、世界中で外出制限が行われている昨今。海外旅行はもちろん、少し遠くへ出かける機会も少なくなり、以前よりもお家にいる時間が長くなったように感じます。そんな中開催された４名の写真家によるグループ展「photography & us #001」。 それぞれの写真家には『お家に飾りたくなるような写真』というコンセプトで今回の展示の作品をお願いしました。作品の世界観やモチーフは違えど、見ていて心が癒やされたり、元気づかせてくれたりと、お部屋に飾って楽しめるような写真が集まりました。
『photography & us #002』のアーカイブレポートはこちら
庭先の写真が印象的な戎さんの作品。イギリスで撮影された写真は全てネガから焼き付けたCプリント。一枚一枚、戎さんのイメージした色合いに近づけるように、試行錯誤の工程を経て出された写真は、どこか懐かしさを感じる、温かみのあるものになりました。少しワイルドだったり、幻想的な風景だったり。異国の誰かの庭先を写真から少し身近に感じるような雰囲気があります。
マットの台紙の上に、ひとつひとつ手書きで書かれた戎さん直筆のタイトルたち。 写真と組み合わさった文字のバランスも魅力的です。
その場に一歩立ち止まって深呼吸したくなるような風景。こちらの写真は川内さんが撮影したもの。
写真集『Gift』『Halo』『Des oiseaux(On birds)』『SHEETS』から今回の展示に合わせて選んでいただきました。
一見、日付のないカレンダーのような、絵日記のような……写真が上詰めで配置された、コンセプチュアルな作品のように見えますが、被写体はどこか目にしたことがあるような日常の一瞬のすがた。川内さんの作品らしいみずみずしさと、時に力強さを感じる写真です。
「桜」や「雪」、「熊野」など多様なシリーズを手掛ける鈴木理策さん。今回はご自身の映像作品を切り取った、珍しいアプローチで展示をしてくださいました。映像という、流れ続ける時間のひとときを切り取った2枚組の写真。その2つの時間を並べることによって、空白の時間を考えさせられます。 まさに「見る」ということ。人間の知覚や、意識の変化を感じさせてくれるような作品です。お部屋に飾ってふとした時に見ると、２つの写真の被写体の美しさだけではなく、見る人の意識の変化もきっと考えられるでしょう。
作品のひとつは、北海道の十勝岳にある白銀荘と呼ばれるヒュッテの近くで撮影されました。 真冬にはマイナス15度にもなる白銀荘の近くでは雪の結晶がとても美しく見られるそうです。
ニューヨークで生まれ、現在ではパリ在住の写真家テリ・ワイフェンバックさん。 普段から身近にある日常の風景や、動物、自然をモチーフにした美しい写真が印象的な作家です。
自宅の庭に訪れる野鳥を季節の移ろいと共に捉えた作品集「Des oiseaux」。
まるで夢の中にいるような幻想的な写真ですが、実は、自宅のお庭で撮影したもの。
そんな身近な場所で撮影されたモノクロ写真は、鳥の重心をシャープに捉え、ストップモーションのように切り取られた 緊張感があり、その一瞬を見ている私たちを惹きつけます。
今回の展覧会では、KIGIが「photography & us」のためにデザインしたオリジナルの額装も印象的でした。 白いアクリル板のフレームはまるで標本箱のようで、独特の空気感をつくりあげています。
「日常の中で身近にアートを感じて貰いたい」という想いから、手に取りやすい価格で作品を購入することができるという、新たな視点での展開で好評をいただいた「photography & us」。 またひとつ、OFSに楽しみなシリーズの展覧会が増えました。 さて、次回はどんな写真家が集まるのでしょうか。 「photography & us」で展示されていた一部の作品は、引き続きOFS galleryで販売中です。 以下ページより詳細ご確認下さい。 戎康友作品 市橋織江作品 藤井保作品 藤田一浩作品 OUR FAVOURITE SHOP tel. 03-6677-0575 営業時間内（木〜日 12時〜19時） 年末年始はお休みさせていただきます。
