展示情報 「祝いと酔独楽」 KIGI + 酔独楽プロジェクトチーム 会期:2020.1.11(土)– 2.16(日) 会場 :OFS GALLERY(OUR FAVOURITE SHOP内) https://ofs.tokyo/yoigoma
2020年、OFSギャラリーめでたく新年1回目の展示は「祝い」をテーマに、体験型アートプロジェクト『酔独楽』の展示を行いました。ハレの日にふさわしい「酒」「独楽」に、さらに「書」を加え、年の初めを晴れやかにお祝いする日本の文化をヒントに、実際に体験して楽しんでいただく作品こそが『酔独楽』です。 『酔独楽』は2018年7月から9月に新潟の越後妻有で開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018/方丈記私記」で発表された体験型のアートプロジェクト。ユニークな楽しみ方ができるこの作品に関してはこちらのページに詳しく説明がありますのでぜひご覧ください。
記事を読んでみても独楽!?、日本酒?!、それを体験??…実際どうやって楽しむんだろう…?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。「大地の芸術祭」での様子がムービーになっています。こちらをご覧いただくと、『酔独楽』の楽しみ方を掴んでいただけると思います。
今回の展示ではさらにパワーアップした『酔独楽』。新たに「酔書」も登場! OFSギャラリーでは『酔独楽』と「新年の祝い」が組み合わさり、新たな展開を迎えました。 ギャラリーを彩る平面作品には、日本の伝統的な妖怪たちが登場します。 KIGIによって描かれた彼らは、どことなくお客様よりも先に酔っ払っていて、皆さんの酔独楽体験を、楽しく、賑やかに見守っているようです。妖怪たちに囲まれながら、『酔独楽』を体験する新年の幕開けにぴったりのにぎやかなお祝いの時間です。
平面作品にはこんな妖怪や…(目が酔独楽の酒器の配色と同じに…!もうすでに目が回ってるようにも見えますね)
メインのビジュアルのグラフィック、ゴールドのラインが立体的に描かれています…これはもしかして…
実際展示をご覧になってお気づきの方もいらっしゃったかもしれませんが、実はこれらのグラフィック作品は今回の展示のために制作したものなんです。KIGIのメンバーがひとつひとつ手作業で年末年始のお休み中に描いていた力作の数々でした。
そして、『酔独楽』では今回「酔書(よいしょ)」の体験が新たにお目見えしました。「酔書」とは利き手とは反対の手で書をしたためて頂く書の体験です。利き手とは反対の手で書くとなんとも味のある、まるで酔っ払って書いたような文字が生まれます。それこそが「酔書」の醍醐味です。書き初めさながらに、「ご自身にとっての祝いの言葉」を、書にしたためて頂きました。
皆さんの書いていただいた「酔書」は会期終了後に平安時代からの歴史をもつ京都の武信稲荷神社に奉納いたしました!お祝いの言葉の通りに素敵な一年になりますよう。
トークイベント「酔独楽とオートリバース」
会期中KIGI(植原亮輔・渡邉良重)と2019年秋に刊行した小説『オートリバース』著者 高崎卓馬氏によるトークを開催しました。普段クライアントワークを多く手掛ける両者が行う自発的な2つのクリエイションをそれぞれの視点で紹介し、クリエイティブにおける様々なヒントが見つかる貴重なトークとなりました。
『酔独楽』を体験された高崎さん、見事ゾロ目が出て一番大きな盃で日本酒をお楽しみいただきました。
『酔独楽』は残念ながら常設ではなく、イベントなどでお楽しみいただける作品となっています。日本の文化の奥深さも感じられるまさに「体験型アートプロジェクト」として回を重ねるごとに楽しみ方も増えています。さらにパワーアップして皆様に体験していただける日をまた心待ちにしています。
『酔独楽』 酒器・日本酒のご購入はこちらから。
酒器はこんな風に手でも回せるんですよ。廻っている時も柄の見え方が変わり、ずっと眺めていたくなります。 廻る姿を動画でもお楽しみください!