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アーカイブレポート|葛西と佐々木の山や川

2019.1.9(水)– 2.3(日)

葛西と佐々木の山や川

会期:2019.1.9(水)– 2.3(日)

 :OFS GALLERY(OUR FAVOURITE SHOP内)

札幌生まれ室蘭育ちの葛西さん、島根で育った佐々木さん。遠く離れた同世代の二人が出会うことによって生まれた詩画集『遅日の記』。それぞれの幼き日と故郷の記憶が交錯する詩と画の世界。同時開催となる森岡書店では『遅日の記』の原画や原稿を、OFS ギャラリーでは『遅日の記』から制作されたポスターや、お二人の作品の展示を行いました。

 

 

2人の出会いは、1997年に開催された詩とアートの展覧会「NHKハート展」に遡ります。葛西さんは、佐々木さんの詩『初夏です』に触発されて、抽象の雲の絵を描きました。その出会いがきっかけとなり、佐々木さんの詩集のためのさし絵を描いたり、童謡集のCDジャケットをデザインするなど、二人の交信が始まりました。

 

あるとき佐々木さんは歌謡曲の作詞に挑みました。そのうちの一編の歌詞『夢ぼくろ』が、縁あってNHK「みんなのうた」プロデューサーの目にとまり、葛西さんの動画とともに、『泣き虫ピエロ』(中川俊郎作曲)として、2013 2月に放映されました。放映はCGによるアニメーションでしたが、動画のために葛西さんは顔の向きや見え方など、細かくスケッチに起こして制作されていたそうです。

 

こちらは『夢ぼくろ』の詩が書かれた佐々木さんの貴重な原稿。

 

 

それから4年経ち、佐々木さんがこれまでの詩作から70編ほどを選び、

そこに葛西さんが四季を追った17点の版画を添え、共著として詩画集『遅日の記』を制作、ADPより出版されました。

 

 

四季折々のポスターは、おふたりの幼き日とそれぞれの故郷の記憶が交錯する詩と画の世界を感じられます。

眺めていると、自分でも何だか見たことがあるような、懐かしい風景のようにも思います。佐々木さんが織りなす優しく純粋な詩と葛西さんの描く世界観が、見る人の中にある記憶を呼び覚ましてくれるかのようです。

 

 

こちらは佐々木さんが描いた絵の数々。愛らしく咲く花々はきっと佐々木さんが普段目にしている光景の一コマでしょうか。

左側には今回の展示のために、佐々木さんが描いた葛西さんの肖像画も。その下は佐々木さんご自身が描いた自画像です。

 

 

煌く光と、夏の穏やかな海。左側は『スキ』、右側は『光る海』というタイトルです。

 

 

そして、どこまでも真っ白く積もった『ゆき』。葛西さんも故郷でこんな景色を見ていたのかな、と思い巡らせます。

 

 

ポスターに書かれている言葉『SCIENTIA EST POTENTIA.』

この言葉は『知は力なり。』を意味します。

 

 

会期中、同時に展覧会を行っていた銀座・森岡書店の店主、森岡督行さんとのトークも開催されました。

葛西さんと森岡さんの幼少期のお話(貴重なお写真も!)や『遅日の記』の制作秘話などを交え、懐かしい思い出とともにこれまでの創作を振り返るような機会となりました。

 


森岡書店では『遅日の記』の原画を展示していました。原画は葛西さんが版画で制作しており、刷り具合によってインクの乗りや重なりなど、一枚一枚異なった仕上がりとなります。おなじ絵柄でも刷りを重ねることによって全く違う印象となるのが版画の面白いところです。ポスターはその試行錯誤の中から葛西さんが選んだ一枚の絵柄をもとに制作しています。

 

 

「葛西と佐々木の山や川」のポスターはOFSにて引き続き販売中です。サイズはA0・A1・A2よりお選びいただけます。
各種30部限定・受注生産となりますが、ご希望の方はこちらのページよりお申し込みください。

 

OFS Gallery