会期:2022年3月4日(金) ~ 3月27日(日)
Open : 木~日 12:00~19:00 ※最終日は17:00まで
会場:OFS gallery (OUR FAVOURITE SHOP 内) ※トーク開催につき3/12(土)、3/20(日)とも14:00〜16:30 は店舗クローズとさせていただきます。 ご予約のお客様以外の会場への入場は出来ませんので、ご了承ください。
「太田莉菜」は、果たしてこの世に何人存在するのだろう。
私自身、心の中の「太田莉菜」。
母親である「太田莉菜」。
表現者としての「太田莉菜」。
家族から見た「太田莉菜」。
友人から見た「太田莉菜」。
パートナーから見た「太田莉菜」。
SNSで見る「太田莉菜」。
週刊誌やネットニュースで見る「太田莉菜」。
誰かにとっては良い存在かもしれないし、
誰かにとっては悪い存在かもしれない。
名前と姿形がいつからか独り歩きして、
何人もの「太田莉菜」がこの世には存在している。
私は、そう思っている。
私は確実に存在しているけれど、
どうやら実態がない様にも思えるのだ。
輪郭やイメージ、何かの断片を頼りにして
出来上がっていく「太田莉菜」は
多様に存在していて、
それがとても不思議である。
本当の「太田莉菜」はどこにいるのだろう?
これは「線になりたい」という太田本人の願望からスタートしたプロジェクトです。 太田は、モデル・女優であり、肉体が写真や映像に写ることが前提の仕事をしています。その太田を矢後が絵にすることで、太田の肉体が物理的に写らない表現を作ることにチャレンジしました。これは太田の中での初めての試みです。 このプロジェクトが始まってからは「見た目以外での太田らしさとは何か」を模索していく日々でした。まず、太田がプライベートで撮った写真を数十点セレクトし、太田らしいと感じるモチーフを選びます。 そのモチーフをB4サイズの小型作品として描きます。そしてそれらを合成しながら、B3サイズの中型作品、B1サイズの大型作品を描きます。 さらに、「肉体が写らない=透明」という考え方から、ステンドグラスをイメージしたアクリル作品を制作しました。 展示空間は、太田のプライベート空間のような仕上がりになっています。 太田の姿はないが、太田を感じる空間に、ぜひ遊びに来てください。
*書籍「太田莉菜の不在(仮)」〔太田莉菜・矢後直規共著〕を2022年3月20日より、OFS Galleryにて先行発売予定。
【トークイベント情報】
矢後直規さんと太田莉菜さんによるトークを開催します。 今回の展示は、太田さんのプライベートをエッセンスとして、構成されています。 矢後さんの視点を通して制作されたそれらの作品を題材に、(矢後さん曰く、ちょっと面白い)太田さんの世界観や日常を紐解く時間となりそうです。 普段触れられる事の少ない話題も伺える、貴重な機会となります。是非足をお運びください。 【日時】 3月12日(土)15:00〜 3月20日(日)15:00〜 【料金】無料 【定員】各回20名 【ご予約方法】 件名を「太田莉菜の不在・トーク予約」としてreserve@ofs.tokyo まで以下必要事項をご連絡ください。 Shopより折り返しのメールにより、ご予約完了となります。 ・ご希望の日時 ・参加人数 ・参加される方のお名前(参加者全員) ・メールアドレス(代表の方) ・お電話番号(代表の方)
太田 莉菜 Rina Ohta Model/Actress
1988 年 千葉県生まれ。2001年に雑誌「ニコラ」モデルオーディションでグランプリ獲得後、数多くのファッション誌で表紙を飾るなど多岐にわたり活躍。2004年、映画『69 sixty nine』で女優デビューを果たし、現在は『ルパンの娘』、『来世ではちゃんとします』『おいハンサム!!』などに出演。最近では雑誌『SPUR』での親子表紙も評判呼び、女優としてもモデルとしても存在感を発揮している。
矢後 直規 Naonori Yago Art director/Graphic designer
1986年 静岡県生まれ。株式会社SIX。 LCCのZIPAIRのロゴマーク、制服のディレクションなどのブランド開発、雑誌GINZAのアートディレクション、Laforet HARAJUKU、ROPPONGI HILLS、LUMINE、矢野顕子などのアートワークなどを手がける。2016年ドイツデザイン誌novum、2018 年中国デザイン誌 Package and Design Magazine、2020年COMMERCIAL PHOTO で特集され、2020年2月にラフォーレミュージアム原宿にて初大規模個展「婆娑羅」を開催。青幻舎から初作品集「婆娑羅」を出版。