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愛して止まないものたちー手に入る愛用品ーvol.2:甲斐みのり編



甲斐みのりさんの愛して止まないものたち
 手土産に迷ったら甲斐みのりさんの本をめくり、旅行で何しようと思ったら甲斐みのりさんを参考に、そうでなくても何か楽しいものが知りたいな、と思ったら甲斐みのりさんを頼りに、という方も多いはず。
 生活雑貨からお土産まで、日本の様々なものを見ている甲斐さんがOFS.TOKYOのために選んでくれるものって、どんなものが出てくるのだろう。スタッフ一同ワクワクです。


① SPICA(スピカ) | 竹のカレースプーンM・L


 竹のスプーンは大分にあるセレクトショップ「SPICA」のオリジナル。韓国のスプーン「スッカラ」に似た形ですが、こちらは金属ではなく竹でできています。軽いので、スッカラが少し使いにくいという方でもお箸感覚で使いやすそう。


「別府は竹細工が盛んなんですよね。昔はいわゆる伝統工芸という感じだったかもしれないのですが、最近は使いやすさやデザイン性のある製品を職人さんが作るようになってきていて、カジュアルに使えるものがたくさんあります。
カレースプーンという名前ですが、私はお惣菜を取り分けるのに使ったり。デザートも食べられますし、丁度いいサイズ感なのですごく重宝しています。天然の竹は一つ一つ色や模様も違ってくるのもいいですよね。手ごろな値段なので家にストックしておいて、お土産にちょっと渡したりするのにも使っています。このつぼの包みのイラストは別府のお友だち、網中いづるさんの絵なんです」


② 亀田 大介さん・文さん | 器のシリーズ


お次の器は亀田大介さんと文(ふみ)さんご夫婦の陶磁器です。

「これは鉢として大介さんが作られているもの。私は惣菜やデザートを入れたり、それだけではなくて、コーヒーや飲み物を入れても。本当に日々大活躍。私はこの台座の雰囲気がすごく好きで、この台座が付いているものに以前から惹かれてきました。
 文さんは多様な作風で作られていて、この色のお皿はひょっとすると文さんの中では珍しいものかもしれません。こんなにきれいなピンクの器って他にあんまり見たことがない。珍しいな、と思ってセットで買いました。やっぱりお菓子を載せているのですけど、和洋どちらにも合いますよ。
 器を買う時はやっぱり最初にお菓子に合うかな、という基準がありますね。お菓子が大好きなので、器は普段からスタッフとおやつの時間に食べる時に使う食器としても使いますし、撮影でも使いますから。お菓子を載せた時の風景が浮かんできて、コーヒーはこれを入れたいな、お茶も合うだろうな、とか、想像がふくらみます」


これまで紹介してくれたのはすべて、別府の作家さんのもの。甲斐さんご自身、別府が好きで毎年通っているのだそう。

「別府は年に1回、行くと大体3泊くらいしてきます。そこにお友だちがたくさんいるので、第二のふるさとみたいな感じ。そういうところが日本にいくつかあって、お買い物もそういう旅先でするんです。私は普段東京ではあんまり出歩かなくて、旅先でお買い物をすることが多い。場所も広くてゆったりしているし、自分の気持ちもゆったりと選ぶことができますね」

【亀田大介さん・亀田文さんの作品につきまして】
①会期中、店舗にてご覧いただくことができます。オンラインショプではお取り扱いをしておりません。
②おふたりの作品は、作家問わず2点までのご購入とさせていただいております。何卒、ご了承くださいませ。


③ Kit(キット) | IBUL(イブル)ピローケース


 3番目の「愛して止まないもの」は、京都の「Kit」で扱っているピローケース。韓国に昔から伝わる、薄く綿を入れてキルティング状になっている防寒用の布地、ヌビを使ったイブル(お布団、の意味)のセットです。
 そのピローケースなのですが、意外なことに、甲斐さんは枕のカバーではない使い方をしていたのでした。


「旅行の時に荷物の仕分けをするのに使っています。何枚か揃えて使っています。もちろん枕を入れてもいいのですけど、自分の工夫次第でいろいろ使えるところがいいと思っています。
 もともとこれを扱っているKitは、このイブルをいち早く扱い始めたお店。京都にあるセレクトショップなんですけど、店主さんの審美眼がすごくて、Kitがオープンした時からずっとファンで通い続けています。Kitの店主さんが韓国に買い付けに行く時に付いていったことがあって、その時市場のイブル屋さんに行って。イブルはサイズも色も縫った柄も色々ありますから、大きなものは寝る時に掛けたり、敷き布団にもなりますし、小さいものは膝掛けにもなりますね。枕カバーはその中に入れるサイズの枕を探すのが大変なので、小物入れに使ってね、とみんなにおすすめしているんです」

 甲斐さんのものを見る目が輝いているのは、そのものの最初の用途だけではなく、他にもこんな使い方ができますよ、という発想がきらきらしているからだと気づかされます。

「パッと見た時に、こんなふうに使える、と思いますね。商品そのものと切り離して自分の使い方を考えるのが楽しいんです」

インタビュー・文:渡部千春


【プロフィール】

甲斐みのり(かい・みのり)

文筆家。静岡県出身。大阪、京都、東京と移り住む。旅、散歩、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に執筆。
『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』が原案のドラマ「名建築で昼食を」を監修。『くらすたのしみ』『たべるたのしみ』『旅のたのしみ』『愛しの純喫茶』など著書は50冊以上。

Instagram:@minori_liule




【企画展情報】
様々なジャンルで活躍されている方々が、日常で使用している「愛用品」を紹介する企画展『愛して止まないものたちー手に入る愛用品ーvol.2』。6人の愛用者からのコメントを通して「愛用品」をご紹介するとともに、OFS.TOKYO店舗とオンラインショップにて、展示・販売をしています。
▪️店舗
2025年10月23日(木)〜11月24日(月・祝)
12:00-20:00(最終日のみ17:00まで)
※火・水曜日は店休日です。
※営業時間の変更など、最新情報はインスタグラム@ofs_tokyoにてお知らせいたします。
▪️オンラインショップ
2025年10月23日(木)12:00〜11月24日(月・祝)17:00
※該当ページはこちら
※一部、店舗のみでお取扱いをするアイテムもございます。何卒、ご了承くださいませ。
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