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愛して止まないものたちー手に入る愛用品ーvol.2:小谷実由編



小谷実由さんの愛して止まないものたち
 “おみゆ”の愛称でも知られるモデルの小谷実由さん。もちろん今回OFS.TOKYOではものを選ぶ係をお願いしたわけですが、著書『集めずにはいられない』を読んでしまったら、その言葉のチャーミングさにノックアウトされてしまいます。
 ダウンコートを着ている時に他にダウンコートを着ている人を見て「着ぐるみフレンズ」、ニットのほつれを「ピロピロ」、猫がやってきた時には「ピロピロの極刑」なんて言葉、そうそうすぐには出てきません。時折住宅街で見掛ける「ご自由にどうぞ」の「どうぞ」を助動詞化して「意外と出番がないシールやノートなど余分にあるものをどうぞしたい」。ええ、是非是非。
 と、今回は無料で「どうぞする」わけではなく販売なのですが、好きなものを一緒に好きになろう、という気持ちはどうぞされている気がします。というわけで、小谷さんの愛して止まないものをご紹介いただきました。


① 神戸イニシエガラス | 昭和型板ガラス皿


 まずはガラスの小皿です。よく見ると、どこかで見覚えがあるような模様がプレスされています。これは、昔の家の窓ガラスなどでよく使われていた模様入りの型板ガラスをリメイクしたお皿。神戸にある旭屋ガラス店が作る神戸イニシエガラスのシリーズの一つで、古いガラスのストックや解体する住宅からもらった板ガラスをお皿にしたものです。


 「幼いころからずっと見かけていたような昔のものが好きなんです。窓ガラスとして取り入れるのは難しいかもしれないですが、こういうふうにお皿にしたら自分の手元にも置ける!と思って。すごく好きで集めているものですね。誰かが大事に暮らしていたおうちのガラスっていうところも想像力が湧きます。友達の誕生日にプレゼントしたら、そのあと、その友達がおばあちゃん家に行ったら、同じガラスの扉があった、って。そういうのもうれしいと思いました」


② NAGAE+(ナガエプリュス) | マルチボディケアツール『triplet(トリプレット)』


 こちらは何の置物でしょう?と思ったら、睡眠にフォーカスしたアルミ製のボディケアツールでした。

「これは見てひとめぼれです。最初に見た時に、猫の手みたいでいいな、と思って。こういうものって家に置いておくと生活感が出てしまうけど、これは不思議な形なのでちょっと置いておいてもかわいいかも、いけちゃうかも、と。あと、機能的にも。この猫の手的になっているところが首のところにすごくフィットするんです。それから材質がアルミなので、お風呂に入れて温めて使ったり、逆に冷たくして使ったり。そういう意味でもいろんな使い方ができるんです」




③ FABRIK®(ファブリック) | しっかり入ってコンパクトな財布


 お次は、誰もが選ぶのを迷ってしまうお財布。なかなか自分の「コレ」というものに出会えないのがお財布というものですが、小谷さんのお財布は今が(多分)3代目というほどお気に入りの愛用品です。

「見た目はシンプルなんですけど、FABRIKさんは構造にすごくこだわったプロダクトを作られるので、しっかり入ります。とにかくコンパクトですね。前は長財布を使っていたのですが、小さい鞄を持つことも多くて、その時お財布が入らなくて、小さい財布にしてみようと思った時にこれに出会えました!
この質感とか色がすごく好きなんです。このダークグリーン、最初に使い始めた時は、もっと明るいグリーンだったんですけど、革なのでどんどん味が出てくるんですよね。 やわらかくなるし、質感とかもちょっと変わってきて。そういう経年変化を楽しめるのが、すごくうれしくなります。他の色もたくさんあってすごく素敵です。
これからも結局、また同じものを使うだろうからストックしておいていいかな?と思うくらい」


 お財布をストック、ってなかなか聞きませんが、小谷さんはなくなったら困る、友達にもあげるかもしれないの気持ちから、ついつい買い置きしておいてしまうストック狂なのだとか。こんなこともご本に書いてありますよ。


④ ループ舎 | 書籍『集めずにはいられない』『隙間時間』


 たくさんのものに囲まれている小谷さん。
「ものに思い出を落とし込みがち。想いとか、記憶、自分が思ってることとか、落とし込んで持っておきたいっていう気持ちがすごく大きいですね」
 なるほど、持っているものは「物」だけではなくて「気持ち」も。

 ちなみに、どんなふうに買うのかな?と聞いてみ見たところ、普通のお店やネット以外でも、ポップアップショップが好きなのだとか。

「実際、手に取ってみたりもできますし。運が良ければ、ショップに並んでいるものを作った人が実際に店頭にいらっしゃる場合もあるので、そういうところでお話を聞いたりするのがすごく好きなんです。話を聞いていいなって思うと欲しくなっちゃう」

インタビュー・文:渡部千春


【プロフィール】

小谷実由(おたに・みゆ)

1991年東京生まれ。14 歳からモデルとして活動を始める。
自分の好きなものを発信することが誰かの日々の小さなきっかけになることを願いながら、エッセイの執筆、ブランドとのコラボレーションなどにも取り組む。
猫と純喫茶が好き。通称・おみゆ。
著書に『隙間時間』、『集めずにはいられない』(ループ舎)。J-WAVE original Podcast 番組「おみゆの好き蒐集倶楽部」のナビゲーター。

Instagram:@omiyuno




【企画展情報】
様々なジャンルで活躍されている方々が、日常で使用している「愛用品」を紹介する企画展『愛して止まないものたちー手に入る愛用品ーvol.2』。6人の愛用者からのコメントを通して「愛用品」をご紹介するとともに、OFS.TOKYO店舗とオンラインショップにて、展示・販売をしています。
▪️店舗
2025年10月23日(木)〜11月24日(月・祝)
12:00-20:00(最終日のみ17:00まで)
※火・水曜日は店休日です。
※営業時間の変更など、最新情報はインスタグラム@ofs_tokyoにてお知らせいたします。
▪️オンラインショップ
2025年10月23日(木)12:00〜11月24日(月・祝)17:00
※該当ページはこちら
※一部、店舗のみでお取扱いをするアイテムもございます。何卒、ご了承くださいませ。
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