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「Beside Time 光に宿る記憶」

2025.8.21(木)



「Beside Time 光に宿る記憶」



2025年8月21日(木)よりOFS GALLERYにて
写真家・上田義彦による個展「Beside Time 光に宿る記憶」を開催いたします。

本展は、同時期に神奈川県立近代美術館 葉山館にて回顧展が開催されることを受けて構想されたもので
作家にとって初の試みとなるポラロイド作品のみで構成されています。

世田谷で作品に出会った方が葉山へ
葉山でその世界に触れた方が世田谷へ──

人と作品、場所と場所をつなぐような流れが生まれることを願って。
本展には、そんな想いが込められています。






<展示について>


いつもいる場所。いつもの時間。いちばん側にある光。

上田氏が今回の展示に向け、ポラロイドカメラで捉えた写真は
3年前から身を置く葉山での、日々の中に点在する親密な光の記憶。

シャッターを切ってから5分。
静かに立ち上がる像は、目の前にある見慣れた光景を
時を積み重ねたひとつの物語として写し出していく。

上田氏が、明治からつづく葉山の家を受け継いだのは27年前。
当時朽ちかけていたこの家を継ぐと決めたのも
かつて、変わりゆく風景を前にして感じた深い喪失感からだった。

あるはずの風景が失われる時、
共に宿っていた人々の記憶も消えてしまう。

そんな想いを胸に静かに移ろう光を纏いながら、
残された痕跡に自身の営みを織り重ね
かけがえのない日々を生み出している。
過ぎ去る光の記憶が上田氏の眼差しによって繋がれ、3.1インチのフレームの中で呼吸を続ける。
OFS GALLERYに並ぶその息づかいを、是非ご体感ください。






「Beside Time 光に宿る記憶」
会期:2025年8月21日(木)-9月15日(月.祝)
会場:OFS GALLERY
OPEN:12:00-20:00(最終日は18:00まで)
CLOSE:火・水曜日

※展示内容や会期中のイベントについての詳細は、随時OFS.TOKYOのインスタグラムにてお知らせいたします。
Instagram@ofs_tokyo





神奈川県立近代美術館 葉山
「上田義彦 いつも世界は遠く、 Yoshihiko Ueda:From the Hip」
2025年7月19日(土)–11月3日(月.祝)
https://www.moma.pref.kanagawa.jp



会期中のイベントなど


展示するポラロイド写真は、オリジナルの額装と共に販売します。

オープニングレセプション
日時:8月21日(木)18:00-21:00
入場無料/予約不要
どなたでもご参加いただけます。作家と対話できる貴重な機会となりますので、ぜひお越しください。



プロフィール

上田 義彦|Yoshihiko UEDA

1957年兵庫県生まれ、神奈川県在住。写真家。
1979年大阪写真専門学校(現:専門学校大阪ビジュアルアーツ・アカデミー)卒業。写真家の福田匡伸、有田泰而に師事した後、1982年に独立。
主な受賞に日本写真協会作家賞、東京ADC賞、ニューヨークADC賞など。
2011年にGallery916を主宰(–2018)。多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授(2014–2025)。

代表作に、ネイティヴ・アメリカンの聖なる森を捉えた『QUINAULT』、
前衛舞踏家・天児牛大のポートレイト集『AMAGATSU』、
自身の家族にカメラを向けた『at Home』、生命の源をテーマにした『Materia』、
30有余年の活動を集大成した『A Life with Camera』など。
近著には、Quinault・屋久島・奈良春日大社の3つの原生林を撮り下ろした『FOREST 印象と記憶 1989-2017』、
一枚の白い紙に落ちる光と影の記憶『68TH STREET』、『林檎の木』などがある。2022年には『Māter』、2023年に最新作『いつでも夢を』を刊行。
2019年、主人を亡くし家屋の相続税に翻弄されていく人々を、日本の家とその庭の四季の移ろいを通して描いた映画『椿の庭』を監督・脚本・撮影(2021年4月公開)。


OFS Gallery